世界が認めたトップブランド“Koban”ー私たちが作る製品は工業用ミシンの部品「カマ(ミシンにおいて、上糸と下糸を絡めて縫い目を作る際に必要となる部品)」です。蓄積された技術で生みだされる製品は「Koban」ブランドとして高く評価され、世界中の縫製業界に大いに貢献し、信頼性を得ています。カマ専業メーカーとして世界3大ブランドの1つとして認知され、製品の約70%を約60か国以上に輸出しています。
このグローバルな活動を支えているのが、独自に磨きあげた1,000分の1ミリ単位の高精密加工技術です。 高水準な技術力を活かして、医療器具分野などへも進出しています。
弊社で製造している「カマ」は、工業用ミシンに使われている部品の中でも縫い品質に関わる最も重要な部品で、ミシンの心臓部と言われています。服や靴、鞄などの「衣」の分野から、自動車のシート、シートベルト、エアーバッグなどの「安全」の分野、カーテンやカーペット、畳などの「住」の分野まで、用途に応じた様々なミシンに、当社の「縫う」技術が使われています。工業用ミシンの高度化により1分間に12,000 回転する「カマ」も開発し、加工精度はミクロン単位の精度で加工されています。
弊社は多種多様なミシン部品に対応する為、数十年の経験を基に切削から研磨、熱処理、磨き、組立てまでの一貫した製造ラインを構築してきました。現在は高精密加工技術を活かして新分野へと取り組んでおり、お客様からはその技術力に対して高い評価をいただいています。
工業用ミシンは、衣服などの身近なものから工業用品の縫製、カーシートを製造している工場の設備などにも用いられています。用途に応じて高機能・高精度なミシンは多く、弊社で製造している「カマ」についても精密性と耐久性が高い次元で求められています。
ミシンというと衣類を想像されますが、工業用ミシンによる縫製は様々な分野で使われています。
工業用ミシンは、「縫い目」の多様化に伴って機能が高度化しています。
従って、その中核部品である「釜(ロータリーフック)」を製造している弊社に対しても開発力や技術力の向上が求められており、市場と需要の拡大はこの先も続いていきます。
社名 | 株式会社 佐文工業所 |
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代表取締役会長 | 佐藤 銀治郎 |
代表取締役社長 | 佐藤 仁 |
所在地 | 新潟県新潟市江南区元町2-1-41 〒950-0143 TEL:025-382-2171 FAX:025-382-7352 |
創業 | 大正7年 |
設立 | 昭和36年10月1日 |
資本金 | 3,620万円 |
製造品目 | ミシン部品(工業用中ガマ・ロータリーフック・ボビンケース)、医療機器、各種専用機、各種専用器具 |
大正7年 | 手織機5台で織物工場創設 |
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昭和7年 | 織機400台で日産900反を達成、県内有数の織物工場となる |
昭和18年 | 戦時企業整備令により工場閉鎖 |
昭和20年 | 佐文鉄工所設立、家庭用ボビンケース製造開始 |
昭和32年 | 家庭用中ガマの製造を開始 |
昭和35年 | 佐文鍛造(株)を設立、中ガマの鍛造を開始 |
昭和36年 | 株式会社佐文工業所に改組 |
昭和38年 | 工業用ロータリーフックの製造開始 |
昭和39年 | 大阪営業所開設 |
昭和41年 | 中ガマ工場完成 |
昭和42年 | 工業用特殊ロータリーフックの製造開始 |
昭和47年 | 佐文鍛造㈱を移転新築、佐文ブレージング工機(株)に社名変更、中ガマ・無酸化ロー付製法に転換 |
昭和58年 | トヨタ生産方式導入、ハグルマ運動を展開 |
平成3年 | 佐文ブレージング工機㈱を合併、曙工場として発足 |
平成13年 | 木津開発センターにて超精密加工開始 |
平成14年 | ISO9001 認証取得 |
平成16年 | 中国現地法人 佐文精密零件(浙江)有限公司設立 |
平成17年 | 木津工場:医療機器製造業登録 木津工場:第三種医療機器製造販売業許可 |
平成22年 | 本社工場:医療機器製造業登録 |
平成27年 | 第三種医療機器製造販売業許可を本社に変更 |
平成28年 | ISO13485 認証取得 本社工場、木津工場の医療機器部門 |
平成30年 | 創業100周年 |